葛飾北斎 婦女風俗図

葛飾北斎
かつしかほくさい

婦女風俗図
ふじょふうぞくず

寛政四~六年(1792~94)頃、紙本着色、二幅、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Women in various walks of life
[Nagata Seiji collection]

落款はありませんが、「春朗期」(数え20歳~35歳頃)の特徴をもつ肉筆画です。右幅には八朔の花魁、振袖新造、町家の女房、左幅には御殿女中、長屋の女房、娘らが描かれ、春朗期末頃の黄表紙挿絵等との共通点が見出されています。また北斎30歳代後半の基準作とされる《遊女図》(フリーア美術館蔵)とも賦彩や描法面で近似することから、「宗理」襲名直前の寛政四~五年(1792~93)頃、北斎30歳代半ばの作と考証されています。北斎が手がけた数ある肉筆美人画の中で最初期に位置づけられる、貴重な作品です。
読み方:八朔=はっさく

一覧へ戻る